俺の気になる子は、マネージャーのの友達で。
同じ三年でクラスは二つ向こうの3−6。
今まで一回も同じクラスにはなった事が無かったけど、休み時間に俺と同じクラスでテニス部マネージャーのちゃんに会いに来るので、
3年になってからはよく見かけるようになったし、時々は話す事もある。
でも、その時まではそんなに気になる存在ではなくて・・・ただの同級生だったのに。
+meat☆meet+
「ターカさーん」
クラスでの休み時間、前の席の友達と話していると自分を呼ぶ声。
クラスメートなんかは俺の事を「河村君」とか「隆(君)」って呼ぶ。
「タカさん」なんて呼んで来るのは主にテニス部の友達で、しかみ女の子の声で・・・ときたら、それはマネージャーのしかいない。
「ん?あぁ、ちゃん。どうしたの?」
「あのね、今日手塚も大石も生徒総会の打ち合わせで部活遅れるらしいんだわ」
「あ、そうなんだ?」
は、ちょっと背が高めでよく気が利く、長い髪がよく似合うお姉さん系の美人だ。
「で、手塚が不二とかに部活の進行任せると周りは付いて来るんだけど、本人が時々暴走するからタカさんが・・・」
「ーーーっ!!」
ちゃんってサラっと毒吐くよなぁ・・・とか思っていた時、叫び声と一緒にちゃんの後ろから小さめの物体が乗り出して来た。
「おぉ、。どうしたの?」
の親友の。
いつもマネージャーと一緒に居るので少しだけ、顔を合わせれば挨拶する位の顔見知りだった。
「あんねー、お菊にこれをもらったので君にもお裾分けに来ました!」
ジャジャーンと彼女が出したのは、同じクラスの菊丸にもらったのだという飴玉。
それを得意げにちゃんに差し出す。
が・・・
「いらね」
「うあぁ・・・切って捨てられたよ・・・」
ちゃんに一蹴されて、顔がガビーンってなってる。
今までちゃんと話した事なかったけど、嘘が吐け無さそうな・・・面白いな、この子。
そう思った時だった。
「んじゃー河村君にあげるねー」
「あ、ありがとう」
「どういたしまして!」
アメを二個くれた。
まさかこっちに振られると思わなかったから、焦ってお礼を言う。
お礼を言って、改めてちゃんとさんの顔を見て・・・ショックをうけた。
すごくかわいかった・・・笑った顔が。
そしてそれ以上にインパクトのある・・・・・・。
「ねぇ、。あんたおでこに「肉」って書いてあるよ」
「・・・・・えぇっ!?」
笑顔以上にインパクトのあるおでこの「肉」。
「ブーーーーーーーーーッ!」
笑っちゃいけないと思いつつ、豪快に吹き出してしまった・・・
「うあーーーー!!なんじゃこりゃーーーーー!!!!!!!」
ちゃんが出してくれた鏡を見て絶叫するさん。
「ぜったい不二とお菊の仕業だーっ!!」
興奮するさんにちゃんが笑いながら聞く。
「寝てたんでしょ?授業中ー」
「ん。絶対その時だ・・・だからアイツ飴くれたんだ!!だから”ちゃんの分も”って多めにくれたんだー!!
じゃなきゃそんな飴くれるなんて優しい事お菊がするハズないもん!!」
可哀想に、廊下をダッシュして来たんだろう、みんなに見られたと考えて半泣きになっている。
「さん、これ使ってなくて、綺麗だから。トイレで落としてきな」
ショックが大きいのか、恨み言が先立って落とす事を思いつけないでいるらしい彼女に、バックに入れて置いた今朝入れたばかりの手ぬぐいを差し出す。
肉
「ありがと〜〜〜〜〜〜(T▽T)」
ちゃんと2人で教室を出る姿を見ながら、さんは菊丸が好きなのかな、と思った。
そう思った瞬間、なんとなく切ないような苦しい感覚が胸を重くする。
その感覚は、俺に「さんが好きなのかも・・・」という想いに気付かせた。
おわり
20100401:ちょっと改訂