勝負じゃないもんね、なんとなく出しやすいグーにしよう。
・・・って思ったのに、初めから不二は例えグーパでも負けたくないのか・・・パーを出した。

「アンタさ・・・」
「どうしたの???」
「私の事嫌いでしょ・・・」

そんな気さえしてきたよ。もうちょっとさー一発で勝負が決まるとかじゃなくてじゃんけんの醍醐味とかさー・・・。
不二は私の訝しげな顔を見てフフッと笑った。

「ヤダな、ちゃん。そんな訳ないじゃない」
「・・・・・・」

どうも信用出来ない・・・のは私の気のせいじゃないハズ・・・。
と、そこへタイミング良く大石の声が響く。

「よし、みんな終わったなー?グーが警察でパーが泥棒だ!これから泥棒には逃げてもらって、5分後に警察
のみんなは各々散らばって探してもらう。俺のいるここが警察の陣地。ちなみに泥棒のみんな、逃げていいの
は校舎内のみとする!」
「「「「「「へーい」」」」」」
「じゃあ、いくぞ!よーい・・・スタート!!」

大石の声に泥棒のみんなが散らばる。
5分かー・・・以外に長いんだよね。

「あれ?先輩も警察なんだ?」

振り向くとリョーマが居た。
背の高い部員が結構多いから、ついつい目線は上へ・・・内心ゴメンって謝って私は笑った。

「うん。みんな普段鍛えてるからマネの私は少し不利よね」
「・・・それ泥棒でも警察でも言ってたんじゃないッスか?」
「・・・バレタか。いや、少しハンデくれないかなーなんて」

ヘヘヘっと笑った私にリョーマはハイハイ、といった風に視線を私から外した。
相変わらず生意気ねー。ま、いーけど。
と、そこへ冷静な大石の声。

「よしっ!警察のみんな、よーい・・・スタート!!

結構話してると5分なんてあっという間なんだなー・・・と思いながら私は警察群の先陣を切って走る。
じゃんじゃんとっ捕まえてやる〜!でも、折角だからレギュラー陣を捕まえたいよね・・・普段こき使われる分も!!

廊下を突っ走って行くと、上へ続く階段と下へ続く階段に出た。
うーん・・・どうしよう・・・?


上、かな?

下に行ってみる!