「勝負」の言葉に乗った訳じゃない。
だって、グーとパーで二通りしかないならお互いがパーを出してる限り決着はつかないから。
でも、なんとなくパーを出した。
・・・案の定、菊丸もパー。
「あーいこーでしょっ!」
「しょっ」
「しょっ」
「しょっ」
・・・・・・・
・・・あいこを繰り返す事すでに10回・・・位。なんだか、ムカツイてきた。誰にって、絶対譲らない菊丸に。
くそぅ・・・
「ちょっと!なんでアンタパーしか出さないのよ!!」
「それ言ったらもだろー?!」
「パーばっか出してたら本当に頭パーになるわよ!」
「ヘヘーンだ!その言葉そっくりそのままに返してやるよ!」
なにを〜!!
っと、まるでガキの言い合いになる所で・・・
「コラ2人とも!早くしろ、みんな待ってるぞ」
「お、おおいしさん・・・」
「大石・・・」
菊丸と2人揃って襟首を引っ張られるという醜態に陥ってしまった・・・。
「「だってコイツがパー譲らないんだよ〜!!」」
菊丸と2人ハモって大石に決定権を委ねる。やっぱこういう時は大石っしょ!!
大石は変な所で息の合う私達を見てハァッと小さくため息を付くと静かに言った。
「よし、じゃあ菊丸が警察な。ちゃんは泥棒、普段鍛えてない分もう今から逃げてていいよ」
「ヨッシャ〜♪」
思わぬ所でお許しが出て、早速走り出す。
いいね、大石ってば話分かるじゃん♪
意気揚々と駆け出した先に、まずは階段が見えてきた。
その手前で立ち止まって、一呼吸する。さて、どっちにしようかな・・・
上・・・かな?
下に行ってみるかなぁ